未来につながる療育支援 2026年02月17日
将来の自立にむけて 第3弾
「一般就労」のその先にある壁。
〜グレーゾーンの方が直面する対人関係の課題と向き合う〜
前回までは、手帳の有無による支援制度の違いについてお話ししました。
しかし、現実には「制度を利用せず、一般枠で就職する」道を選ぶ方も多くいらっしゃいます。
一見、順調な自立に見えますが、実は現場で最も多く耳にするのが「人間関係の四苦八苦」です。
今回は、一般就労の中で人知れず悩む方々の実例と、今から準備できることについて考えます。
一般就労で直面する「見えないハードル」
1.【実例】 「空気を読む」ことの限界
仕事のスキルは高く、真面目に業務をこなしていても、
「雑談の輪に入れない」「上司の指示の行間が読めない」ことで孤立感を感じてしまうケースがあります。
背景:
支援がない環境では、周囲は「なぜできないのか」が分からず、
本人は「努力不足」と自分を責めてしまう悪循環に陥りがちです。
2.【実例】「助けて」が言えない苦しみ
グレーゾーンの方は「普通に振る舞わなければ」という意識が強く、
限界まで無理をしてしまうことがあります。
課題:
誰にも相談できず、二次障害(うつ症状や適応障害など)を引き起こし、
せっかくの就業を断念せざるを得ない状況も少なくありません。
私たちが今、放課後等デイサービスで伝えたいこと
こうした「社会に出てからの苦労」を少しでも減らすために、私たちが療育の中で大切にしているのが
「自分の取扱説明書」を作ることです。
・自分の特性を知る: 「自分はこういう場面で混乱しやすい」と客観的に把握すること
・伝え方を学ぶ: 「メモをいただけると助かります」など、自分から環境を整えるお願いをする練習。
一般就労はゴールではなく、長い社会生活のスタートです。
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