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つくしさんのひとり言 2017年09月29日

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『ことば』は発達の原点①

皆さん、頭の中で何かを考える時、どうやって考えていますか?

 

ほとんどの人は普段使い慣れていることば(日本語)で自然に物事を考えているでしょう。

でも、もしその時必要なことばを知らなかったら考える事が出来るでしょうか?

 

 

例えば、今から夕食の材料を買いに行くとします。作りたいのはハンバーグです。

 

でも、この『ハンバーグ』ということばを知らなければ、「肉団子に似た大きなもの」や「小判型にして焼いたお肉」なんて言っているかもしれません。

その前にハンバーグを作ろうなんて思いもつかないでしょう。

 

 

 

 

夏休みのつくしくらぶのイベントで『マクドナルドでお昼ごはん』を実施しました。

 

朝から子供たちみんな興奮気味で、ようやくお昼の時間になり車で近くのマクドナルドに向かいました。

うれしさのあまり興奮もピークとなり、マクドナルドに向かう車中はお祭り騒ぎとなりました。

 

この騒ぎを少しでも抑えようと、

「みんな~!マクドナルドで欲しいものを注文するとき、英語やカタカナを使ってはダメですよ~!」と遊び心で言ってみました。

 

一瞬車内に静寂が戻りましたが、次の瞬間「平べったく焼いたお肉をパンで挟んだ食べ物!」と

大きな声がしたかと思うと 「パンはあかん、パンは!」 とツッコミを入れ合う子供たち。

「ジャガイモを細長くあげたもの」やら「魚の白身を薄く延ばしてあげたやつに小麦粉で作って柔らかくなった食べ物で挟んだもの」などなどみんな一生懸命に考えて発表していきます。

 

なかでもハッピーセットをどうしても頼みたい子は、

悩みに悩んで「幸せ定食!」と自慢げに言った瞬間、車内は大爆笑でした。

 

 

やがて目的のマクドナルドに到着すると、子供たち全員が一丸となって「子供は普通に注文するから

大人は英語やカタカナ使用禁止!」と言ってきたので、すかさず「ごめんなさい」と謝って許してもらいました。

 

何気なく始めた一つのお遊びでしたが、子供たちはしっかりと「ことば」を理解し、その意味を他のことばに置き換える思考力をもち、「ことば」として発言できる能力を持っている。 と改めて感じました。

 

しかし、子供たちは算数の公式に当てはまる計算はてきぱきと解答できるのに、文章問題にはお手上げです。

 

 

人は大変複雑な言語を操り、感情を表現しコミュニティーを作り発展してきました。

人が「ことば」を利用して発達していく過程は

 

  聞く < 話す < 読む < 書く < 推論する < 計算する 

 

と考えます。

 

この第1段階の「聞く」や第2段階の「話す」で困難を抱える発達障がい児は少なくありません。

 

 

次回は、『聞く』について、つくしさんのひとり言をつぶやきたいと思っています。