つくしさんのひとり言 2017年12月01日
『ことば』は発達の原点⑤
つくしくらぶでは、おやつの時間に職員が紙芝居や童話の絵本を読み聞かせしています。
単に読み聞かせをしているだけでなく、その感想を『読書記録』として子供たちに書いてもらっています。
下の読書記録は、今年小学1年生になったばかりの児童が書きました。
つい数か月前まで保育園に通っており、まだしっかりとひらがなを覚えていません。
でも、自分が感じたことや思ったことを一生懸命に絵で表現してくれました。
上の読書記録から約2ヶ月が過ぎました。
学校で習ったひらがなを一生懸命書いてくれました。
そして絵本の感想もしっかりと書いてくれました。
これは小学3年生の読書記録です。
文字はしっかり書いてくれています。
ですが、
感想とは何か?
どのように書けばいいのか?
を悩んでいるようでした。
2か月経って、この児童は自分の思うことや感じたことをそのまま書いて(表現して)いいんだと気付きました。
そう思うと、自分の気持ちや書きたいことが溢れてきます。
お話をしっかりとイメージすることができ、登場人物の気持ちや行動から
物事の善悪もしっかりと理解できるようになりました。
文字を『書く』ことは、正直面倒でもあります。
子供たちにすれば尚更でしょう。
中学生にもなればそれぞれの教科担任が宿題の範囲を口頭で言います。
つくしくらぶの中学生の一人は、「宿題の範囲はいつも記憶する」と言いますが、
家に帰ると忘れてしまい、宿題が出来ません。
さらっとメモをするだけでもいいのですが、それも億劫らしいです。
『書く』ことに慣れていくと、書くための情報をしっかりと理解しようとします。
そして話の要点を読み取る力がついてきます。
文字や言葉を想起し、書く為に指を動かす行為は、成長につながる良い刺激だと考えています。
つくしくらぶでは、『書く』ことを面倒がらず、『書く』ことに慣れてほしいと願っています。